こんにちは!

 

自由な資金繰りとビジョン達成を叶える専門家、キャッシュフローコーチの加藤です。

 

先日まで銀行格付に関して投稿を続けていましたが、その中にあった自己資本比率について少し詳しく投稿します。

 

 

自己資本比率を高くするにはどうしたらいいのでしょうか。

 

自己資本比率の式は

 

自己資本 ÷ 総資本(負債と純資産の合計)

 

でしたね。

 

この数字を上げるには次のことができればよいことが分かります。

 

①自己資本を増やす

②総資本を減らす

 

①の自己資本を増やすには、毎年の利益は純資産の部にある「利益剰余金」に蓄積されていきます。

ですので地道に利益を積み上げていくことが一番の近道です。

 

売上を上げたり、交際費を減らすなどの不必要な固定費を減らす事や変動費を減らして粗利を上げることなどですね。

 

②の総資本を減らすには、不良資産・遊休資産を処分するという方法があります。

 

ただし、これをすると多くの場合は損失処理することになるので利益剰余金が減少し、自己資本比率は低下します。一時的に。

 

なぜ一時的なのか。

 

それは、その後に効果が出るからです。

 

分母が小さくなると、これまでと同額の利益を計上したときに自己資本比率の伸び率が高くなります。

 

言い方を変えると、効率よく自己資本比率を高めることができるというわけです。

 

総資本5000・自己資本1000の会社が利益500を出すと

総資本5500・自己資本1500になります。

自己資本比率は20%から27.3%となり、伸び率36.5%です。

 

この会社が不良資産500を処分したとします。

 

総資本4500・自己資本500となり、利益を500出すと

総資本5000・自己資本1000になります。

自己資本比率は11.1%から20%となり、伸び率80%です。

 

P/L上にある固定費などの無駄な支出を削るのも大切ですが、

B/Sでも無駄な部分を削ることが重要ということですね。

 

 

 

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ビジョン達成サポーター
~自由な資金繰りとビジョン達成を叶える専門家~
Ascension(アサンシオン)
キャッシュフローコーチ®/資金繰り改善コンサルタント/ファイナンシャルプランナー
加 藤 貴 司
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