お久しぶりです。

今日は銀行が会社を評価する際、どういう部分を見ているかをお伝えします。

もちろん、銀行が会社を評価する際は「決算書」を見るのですが、それだけではありません。大きく分けて3段階あります。

【評価基準は定量・定性・実態の3つ】

まず最初に一次評価として「定量評価」をします。決算書の数字からある一定の経営指数を算出します。評価項目や財務指標、配点は金融機関独自の基準を設けています。
ですが、一般的に財務分析で重視されている財務指標をよくすればスコアアップでき、信用格付けが上がります。
信用格付けは3期分の決算書で評価しますので、突発的に利益が出ただけですぐに評価が上がるものではありませんし、特別利益などはあまり評価対象になりません。

その後、二次評価として「定性評価」をします。これは財務データでは表現されない事項について評価するもので、一次評価の定量評価が過去の実績を評価するのに対し、二次評価(定性評価)は成長力の有無や将来性など、今後の見通しを評価します。

そして一次・二次評価の後、これらの評価では測りしれないリスクをチェックして最終的な評価・格付けをします。三次評価の「実態調整」です。
例えば回収が滞っている売掛金や売れない在庫などの不良資産をチェックして決算書を実態に合わせて調整します。この調整後の貸借対照表を金融機関では実態バランスと呼びます。

【自社の決算書、銀行にどう見られている?】

決算書によっては銀行格付けを意識した作成がなされていないため、銀行格付け適正化をおこなうことでコスト(金利)の低い調達が出来るようになります。
また、経営者が今まで知らなかった銀行格付けを知り、銀行格付けを意識した経営をすることで、企業経営は必ず良くなります。理由は正しい経営目標が持てる
からです。
銀行格付けは社会的評価です。社会的評価を知り、それを高めることは経営の基本である「調達と運用」の調達がよりし易くなり、経営の自由度は大きく広がります。

一度、自社の決算書がどうなっているか、確認してみませんか?

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加 藤 貴 司
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