こんにちは!
自由な資金繰りとビジョン達成を叶える専門家、キャッシュフローコーチの加藤です。
前回から始めました、銀行が中小企業を評価している『銀行格付』に関する項目を解説していきます。
第二回目は「流動比率」です。
流動比率の式は以下の通りです。
式を見ればわかるかと思いますが、「流動負債」に対してどれくらいの「流動資産」があるかということです。
流動比率って???
「流動資産」「流動負債」に関しては過去の投稿(あれ??誰のお金で経営してますか?・・・貸借対照表とは②)でもお伝えしましたが、1年以内に現金化できる(or返済しなければいけない)ものということでした。
要するに
1年以内に現金化できるものと1年以内に返済しなければいけないものがどれくらいの割合であるか、ということです。
すごーくざっくり言いますと、1年以内に現金化できるものが返済しなければいけないものよりも大きければ、資金繰りにこまらないですよね?ということになります。
(厳密に言えば回転期間とかも考えなければいけませんが)
これが安定性の項目の一つです。
銀行格付上は、200%以上、つまり流動資産が流動負債の倍以上あれば、満点をとれます。
逆に100%以下、流動資産より流動負債の方が大きければ0ということになります。
流動資産は現預金、売掛金、受取手形、原材料などの棚卸資産、あたりが主な項目になり、
流動負債は買掛金、支払手形、未払金などが主な項目になります。
まずはこの数値を見てみてどれくらいなのかを確認してみるといいと思います。
ただ、棚卸資産の中にはずーっと眠っていてすでに換価価値がない(お金にならない)ものや、
以前投稿した『悪の三勘定』(決算書にこれがあると融資に不利になる?)は
金融機関もしっかりチェックして流動資産から除外して実態値で判断することもありますので注意してくださいね。
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ビジョン達成サポーター
~自由な資金繰りとビジョン達成を叶える専門家~
Ascension(アサンシオン)
キャッシュフローコーチ®/資金繰り改善コンサルタント/ファイナンシャルプランナー
加 藤 貴 司
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